人気のあまりレースまで行われるほどに!
ピックアップトラックといえば、フォードFシリーズがいまも昔も定番である。そこに「タフネス」イメージを全面に押し出した、シボレーC/Kシリーズが対抗。そしてクライスラー(当時)がダッジラムをフルモデルチェンジ。旧ビック3による三つ巴の戦いへと発展した。
ピックアップトラック人気を受けて、全米ストックカーレース団体のNASCARは1994年にスーパートラックシリーズ(現:ガンダー・アウトドア・トラックシリーズ)を試験的に導入し、翌1995年から正式シリーズとして全米規模で開催するに至る。
こうしてアメリカにおけるピックアップトラックの普及がどんどん進むなか、それまではボディサイズが小さいミッドサイズピックアップトラックをメインマーケットとしていた日系メーカーも旧ビック3と同様に排気量5~6リッター級のV8エンジン搭載のフルサイズピックアップトラック市場に参入。トヨタはタンドラ、日産はタイタンを量産した。ホンダも一時、フルサイズピックアップへの参画を検討したが、最終的にはSUVとピックアップを融合したSUTカテゴリーにV6エンジン搭載のリッジラインを投入した。
2019年時点でも、アメリカのピックアップトラックは不動の地位にあり、老若男女にとってのプライベートから仕事まで、普段使いクルマとして重宝されている。