自転車に関しては変更なし!
実際のところ、スマホの操作でいうと、クルマもさることながら自転車のほうがひどいようにも思う。手に持っているだけでなく、漕ぎながら通話したり、操作している人も珍しくない。ちなみに今まで見たなかで一番ひどかったのは赤ちゃんを前にくくり付け(だっこは違反)、前のかごに乗せた荷物を手で押さえつつハンドルをキープ、もう一方の手では傘とスマホを握って、話しながら走っている自転車。怒りというよりもあまりの芸当ぶりにビックリしたものだ。
ということで自転車だって軽車両、てっきり今回の改正道路交通法での適用範囲になっているのかと思いきや、実際は関係なし。「自動車、および原付自転車」となっているので、クルマと原付スクーターを含むバイクが対象で、自転車は関係ないのだ。
多くの都道府県で条例によって、自転車でのスマホ操作や通話、片手離しを禁止しているため改めて規制・改正はしなくてもいいということなのかもしれないが、罰金は5万円以下だったりするので、あまり意味なし。
都内勤務の警察官に聞いたところでは「本庁からの指示もなく、そもそも自転車は積極的に取り締まっていない」という声もあり、危険行為の抜本的な解決、そして対策はなされていないと言っていい。一部ではカミカゼ自転車と呼ばれるほどで、逆走、信号無視、一旦停止無視、道路の真ん中の走行などは当たり前。自転車でのスマホながら運転では死者も出ているだけに、今回の改正に含めて欲しかったというのが正直なところだ。