【余分な荷物は降ろすべきというけどホント?】クルマの重さは燃費にどれぐらい影響を与えるのか (2/2ページ)

不要な荷物をおろすことは燃費向上に有効

 同じく国土交通省が調べた「車両重量別燃費」の表を見ても、燃費は車両重量に反比例していて、ガソリン乗用車の10・15モードの車両重量別平均燃費は、ほぼ上記の燃費基準と同じようなグラフになっていた。

「運動とは慣性に打ち勝つことで、慣性は物体の質量に比例する」とニュートン先生もおっしゃっている。回生ブレーキがついているハイブリッド車は、重量が燃費へ与える影響は小さくなるが、それでもクルマの燃費を大きく左右するのは、重量だと考えて間違いない。

 実際のところ20kgぐらいまでの重量増による燃費悪化は、誤差の範囲で収まるにせよ、ちりも積もれば山となる。車両重量そのものは、ドライバーがコントロールすることはできないが、不要な荷物は極力おろし、クルマを軽くするのは燃費向上に非常に有効。燃費と車重の関係は、意外にシビアな関係にあるということを覚えておこう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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