電動化、自動運転、コネクティビティが共通化を加速させる
もうひとつ、部品共通化が加速している大きな要因が、次世代技術の採用だ。EVなど電動化については、日系ではトヨタ、ダイハツ、マツダ、スバル、スズキでのトヨタアライアンスで共通プラットフォームと電動コンポーネンツ(モーター、インバータ、充電器など)を現在開発中だ。こうなってくると、クルマの差別化は「デザインのみ」の方向にさらに近づく。
さらに、自動運転のレベルが上がると、メーカーによる走り味の違い、という考え方自体が通用しなくなる時代が来るかもしれない。
車内での過ごし方でも、コネクティビティ技術が発展するなかで、スマホ(ないしは新種のポータブル端末)優先の生活がさらに浸透すると、インテリア部品の共通化が進む可能性もある。
これからの時代、自動車メーカーそれぞれが商品の個性を明確に打ち出すことが益々難しくなっていくことは間違いなさそうだ。