新車でもないのになぜ? 登場から4年も経つトヨタ・シエンタが突如販売トップに躍り出たワケ (2/2ページ)

上級車種から小さなクルマに乗り替える人から人気!

「現行シエンタは発売から4年以上を経過して、街中でも頻繁に見かけるようになった。これに伴ってお客様が増えた経緯がある。またトヨタのヴォクシー/ノア/エスクァイアからの乗り替えに加えて、セレナのお客様もシエンタに移行するようになった。先代RAV4も含めて、シエンタはダウンサイジングされるお客様の間で人気が高い」からだという。

 シエンタは運転しやすいコンパクトなボディを備えながら、車内が広く、居住性と積載性に優れている。加えて外観デザインも個性的だから、発売後4年を経過しながら古さを感じにくい。その結果、上級車種から小さなクルマに乗り替えるダウンサイザーを中心に、人気を高めた。

 とくに最近はライバル車のフリード、ミドルサイズミニバンのセレナやヴォクシー/ノア/エスクァイアなどは、需要が一巡している。これもシエンタの売れ行きを後押しすることになった。

 人気が高いのは良いことだが、その分納期も長い。販売店によると「2019年11月下旬の契約で、納車はノーマルエンジン車が2月上旬、ハイブリッドは2月下旬」だという。正月休みを除いても、納期は2カ月半から3カ月だ。

 一般的に値引きなどの条件を好転させてクルマを買うには、3月決算フェアがねらい目とされるが、3月中に登録できることが前提だ。販売会社の決算も3月だから、3月中に登録できないと、大幅値引きで売る意味が薄れてしまう。シエンタを好条件で買うなら、12月中、あるいは新年の初売りフェアなどに契約して、3月中の登録に間に合わせるのが良いだろう。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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