最新の安全機能やナビアプリも搭載してより使い勝手を高めた
もちろん、運転支援機能と安全装備も充実させた。対向車を直接照らすことなく、つねに最適な夜間の視界を確保するインテリジェント・マトリックスLEDヘッドライトを標準装備するほか、アダプティブクルーズコントロールやサイドブラインドゾーンアラート、リヤカメラミラー、歩行者対応リヤブレーキなど20以上の最新安全装備を搭載した。
新世代インフォテイメントシステムと、最新のナビゲーションアプリも搭載する。演算プロセッサーとメモリ領域の拡大で、格段にレスポンスが向上したインフォテイメントは、ゼンリンデータコムと共同開発した完全通信車載ナビ「クラウドストリーミングナビ」と組み合わせることで、トンネルなどGPSでは測位できない状況でも自律航法を行うことができる。最新の地図を常にストリーミングし、データ更新の煩わしさを排除している点も見逃せない。
また、Apple CarPlayやAndroid Autoとすぐに連携できるだけでなく、NFC対応のスマートフォンをかざすだけで、従来のペアリングの動作をせずにBluetoothの接続が可能。ロータリーコントロールのみならず、上下左右のコントロールを追加して、ユーザービリティを向上したジョグ+ロータリーコントローラーも搭載した。
ボディカラーはラジアントシルバーメタリックをはじめ5色を用意する。インテリアカラーにはメイプルシュガー/ジェットブラックアクセントと、ジェットブラックの2種を展開する。
また、XT6の日本市場導入を記念した特別限定仕様車「キャデラック XT6 NIGHT CRUISE EDITION」を2020年1月1日(水)から発売する。価格(税込み)は910万円で、国内販売は30台限定だ。
外装色には日本未設定色のシックなグレーカラー「サテンスティールメタリック」、内装色には引き締まったアクティブなイメージを演出するジェットブラックに、アクセントのブロンズカーボンを施し、プレミアム感を一層高めた。最上級セダン「キャデラックCT6」に搭載した、熱感応式赤外線センサーで前方の人や動物を認識し、ドライバーに注意を促す最先端のセーフティ機能「ナイトビジョン」を特別装備。より安全な夜間移動をサポートし、運転中のストレスを軽減する。
国内市場においてはよりコンパクトな「キャデラック XT4」の導入を望む声もあるが、若松社長は日本仕様として提供しやすく、SUVで狙うユーザー層に合わせた装備や安全性にすぐ対応できたことから、先行してXT6を導入したと経緯を説明。他社ブランドでもラグジュアリーなSUVモデルが増えていることについては、より多くの安全装備を標準で備えていることや、アメリカから生まれたSUVモデルの先頭を走るブランドとしての自負があると述べ、「そうした優位にあるポイントをユーザーに丁寧に伝えていきたい」と訴えかけた。
日本市場において、キャデラックのSUVを求める新規ユーザーが増えてきている。今回発表されたXT6は、SUVラインアップ拡充による、新規客のさらなる獲得に重要な役割を持ちそうだ。