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いま中国で兄弟車が続々と誕生する理由とは (2/2ページ)

いま中国で兄弟車が続々と誕生する理由とは

広州は日系企業が多いため日本車の出展が多い

 2019年11月22日から12月1日まで、広州市内において「第17回広州国際汽車展覧会(広州ショー)」が開催された。広州ショーは毎年開催され、隔年開催となる北京と上海に並ぶ、「中国三大自動車ショー」と呼ばれている。

 広州エリアには日系と現地メーカーとの合弁会社の、広汽豊田、広汽本田、東風日産の生産拠点などがあることから、広州ショーの特徴は日系メーカーの存在感が強い自動車ショーであることだ。ここ最近日系メーカーは、ドイツ系の積極的な華南地区への進出や、EVを背景とした中国メーカーの躍進などに押され気味にも見えるのだが、それでもまだまだ強い存在感を見せている。

 今回の広州ショーにおける日系メーカーの特徴のひとつに、SUVのラインアップ強化がある。

 まず広汽豊田は今回のショーで、RAV4の兄弟車となる「ワイルドランダー」のワールドプレミアを行った。また、広汽本田は今回のショー会場でCR-Vの兄弟車となる「ブリーズ」をショーデビューさせている。ちなみにRAV4は一汽豊田、CR-Vも東風本田という、それぞれもうひとつの合弁会社で、長きにわたり現地生産されている。

 いまでも広汽豊田はカムリ、東風本田はシビックを現地生産しており、一汽豊田や広汽本田には兄弟車の設定はない。「看板」となるモデルについては、生産の「棲み分け」が行われているのである。

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