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自動ドアはあるもののサービスは最高じゃない! 日本のタクシーのおもてなし度を世界基準で測る (1/2ページ)

自動ドアはあるもののサービスは最高じゃない! 日本のタクシーのおもてなし度を世界基準で測る

日本のサービスは必ずしも世界最高とは言えない?

 タクシーにおける最高のサービスとは何か? タクシー業界でよく使われる表現で「安心安全な運行」というものがある。“プロドライバーとして、乗客に安心感を持ってもらいながら安全運転で目的地まで送り届ける”、まさにこれがタクシー業界における最高の“おもてなし”となるのである。

 安全というものは、皆さんもよくおわかりのように法令を遵守した安全運転となるが、“安心感を与える”というものはじつに多岐に渡る。タクシー乗車でまず不安になるのは、「目的地まで料金がいくらになるのか?」というもの。ただ、この点については10月25日にタクシー事業を所管する国土交通省は“事前確定運賃”を認可。28日から準備のできた地域からスタートしており、解決する術が確立しようとしている。

 これは配車アプリをダウンロードして利用者登録を行い、配車アプリ内で乗車地と降車地を設定。すると配車アプリ内で利用規約に同意の上運賃を確定し、配車を依頼するというもの。

 料金に関する不安は、もともといくらになるのかまったくわからないというものもあるが、“迂回走行(遠回りする)”をされているのではないかという不安も大きいだろう。タクシーは最短ルートで目的地まで送り届けるというのが大原則。ただ、縁起を担ぐなどして目的地までのルートにこだわる乗客もいるので、乗車時に目的地を聞いたあとに“経路確認”を行わなければならない。「どのように行きますか?」とか、「●●通りからでいいですか?」などと聞かれて、「このドライバー、大丈夫なのかな」と思ったひとも多いかもしれないが、逆に経路確認しないドライバーのほうが手順を省いているので不安が大きいと考えていいだろう。

 筆者の経験からいくと、走行ルートという点では、東京のドライバーは世界のドライバーに比べると、自分の営業区域の道路や地番などの網羅ができていないドライバーが目立つ。欧米に比べれば地番整備について規則性があまりなかったりすることもあるが、行き先を告げるといまいち不安なリアクションをとるドライバーも多い。ただ少し前に比べるとカーナビも当たり前のようについているので、ハード面の充実で“地理不案内”も解消に向かおうとしている。

 何が言いたいかというと、日本のタクシーは車両はがキレイだし、ドライバーは会社ごとではあるが、おそろいの制服を着用し、東京などでは昔に比べれば“やんちゃ”なドライバーもかなり減っている。このような面では世界でも屈指のサービスの良さを誇るようにも見えるのだが、“安心安全な運行”というタクシーの基礎的な部分では、必ずしも“世界最高のサービス”とはいえないのである。

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