当時唯一スーパーチャージャーを採用したモデルも!
2)三菱ミニカダンガン(1993~98年)
現在、三菱のエントリーモデルであるekが登場するまでは、軽乗用車のボトムラインを担っていたミニカ。そのスポーツグレードであるダンガンは、1989年に登場した6代目モデルから設定されていた。当時も1気筒あたり5バルブを擁するモデルとして知られていたが、特筆すべきは7代目ミニカベースのダンガンだ。
なんと7代目ミニカベースのダンガンは、1気筒あたり5バルブというのはそのままに、3気筒から4気筒へと変更し、世界最小の4気筒DOHC20バルブツインスクロールターボエンジンを搭載するモデルとなったのである。なお、この4A30型DOHCターボエンジンはミニカダンガンのほか、ミニカトッポ/トッポBJやブラボー/タウンボックス、パジェロミニなどにも採用されていた。
3)スバル・ヴィヴィオ(1992~98年)
他メーカーがターボを用いてパワー競争をしていたところ、唯一スーパーチャージャーを用いたのがスバルだった。それまでのレックスからフルモデルチェンジを果たして92年に登場したヴィヴィオは、商用グレードも含め、全車4輪独立懸架サスペンションと4気筒エンジンを搭載した車種となっていた。
そのヴィヴィオの中でもっともホットだったのが、DOHCヘッドにスーパーチャージャーを組み合わせたエンジンを搭載したRX-Rグレードだ。93年にはこのグレードをベースとしたラリーカーがWRCのサファリラリーに参戦し、一時は総合4位を走るほどの速さを見せたのは現在でも語り草となっている。