SUVらしいタフさと速さを兼ね備えたモデルは希少性が高い
2)スバル3代目フォレスターXT
速いステーションワゴンの代表格とも言えたレガシィをベースに誕生したクロスオーバーSUVのフォレスター。それだけにレガシィ譲りの速さを持ち合わせつつ、SUVらしいタフさも兼ね備えたモデルに仕上がっていた。しかし、最近のフォレスターはその性格をやや大人しめとし、現行モデルではターボエンジンを用意しないなど、速さを求めるユーザーには物足りなさを感じるところがあるかもしれない。
そこでオススメしたいのが、3代目に用意されていたXTグレードだ。間もなくその歴史に終止符を打つEJ20型ターボエンジンを搭載し、5速MTも選べるXTは速さも兼ね備えたSUVと言えるだろう。ただ、難点はタマ数が少ないこと。特にMTモデルは希少で状態の良いものは高値安定となっているので、ある程度時間に余裕を持って探したいところだ。
3)三菱パジェロエボリューション
三菱のエボリューションモデルといえば、WRCに出場するために生まれたランサーエボリューションが知られるところ。しかし、実はSUVであるパジェロにもエボリューションモデルが存在していた。それが、1997年に登場したパジェロエボリューションなのだ。パジェロエボリューションはランサーエボリューションと同じくラリーに出場するためにホモロゲーションを取得するために生まれたモデルだが、そのラリーはWRCではなく、ダカールラリーだった。
ベースとなったのは3ドアのショートボディだが、ランエボよりも迫力があるといっても過言ではないエアロパーツを身にまとい、搭載されるエンジンもV6 3.5リッターのMIVEC機構を持った専用のもの。サスペンションもベース車とは異なり4輪独立懸架のものに換装されるなど、中身は至って本気仕様だった。
当時でも400万円を切るバーゲンプライスで販売されたパジェロエボリューションではあるが、その希少性も相まって現在では中古相場がじわじわと上昇中。さすがに新車価格を上回るほどではないものの、狙うなら今かもしれない。