「軽なんてカッコ悪い」「壊れたら直せなきゃダメ」はホント? クルマ男子に対するイマドキ女子のホンネ4選 (2/2ページ)

危機意識がしっかりしていたほうが女子には好印象!

3)ガソリンをちびちび入れるなんてカッコ悪い!

 お次は、ガソリンをちびちび入れるなんてカッコ悪い! エンプティ寸前まで攻める方が男らしい! という都市伝説。いるんですよね~、エンプティランプがついても、まだまだ走るから平気だよ、なんて余裕かましてまったくガソリンスタンドに寄ろうとしない男性って。じつは、いつも行っているスタンドのポイントを貯めてるからそこまで持たそうとか、1円でも安いところで入れたいから様子を見てる、なんてスーパーケチケチ男なだけだったりするんですけどね。

 確かに昔は、デートの最中にガソリンスタンドに寄ると、「なんで前もって満タンにしておかないの?」とかグチってる女性もいたことは事実です。お手洗いを借りたいと思っても、今のように女性用のトイレが広くてきれいなガソリンスタンドもあんまりなかったし、男女兼用のトイレに入るくらいなら、ガマンしたほうがマシって思うほどでしたからね。

 でも、私たち女性も東日本大震災の時に学びました。「ガソリンは、入れられるうちに入れておかないと、いつ何が起こるかわからない」ということを。震災のあと、東京でもガソリンが売り切れで補充のトラックがまったく来なくなり、給油できない日々がありました。営業してるスタンドがあっても、ズラリと行列ができていたりね。数分後に大地震が起きて、車内で避難生活を送ることになるかもしれないから、エンプティランプがついたまま放置するなんてもってのほか。命を守るためにも、ある程度はガソリンを入れておいたほうが安心です。なので今は、遠出をしたら、すぐにその分を給油しておく、くらいの男性のほうが「危機意識がしっかりしてるんだな」と好印象なんですよ。

4)ヤンキー乗りは女子ウケが良く、カッコいい

 さて最後は、運転中に片手でハンドルを握るほうが女子ウケがいい、という都市伝説と、シートはなるべく後ろにして背もたれを寝かせたほうがカッコいい、という都市伝説です。俗に言う「ヤンキー乗り」というヤツで、左足の靴を脱いで、座面にのっけてしまっているヒドイ例もあるんですよね。未だに地方に行くと見ることが多いのですが、これはぶっちゃけ、どっちもNGです。シートが後ろ過ぎるから腕がめいっぱい伸びた状態でハンドルに手を添えているだけだし、足だって伸びきった状態でペダルにのせているだけという、そんな運転ポジションと姿勢では、いざという時にまったく危機回避操作ができません。ハンドルはしっかり切れないし、緊急ブレーキを踏もうにも足がペダルのいちばん奥まで届かないからです。

 しかも背もたれを寝かせているので、ブレーキを奥まで踏もうとすると自分の身体が後ろに下がってしまうので、ぜんぜんダメですね。ただ、ヤンキー乗りをしていると、「運転に慣れているんだな」「リラックスしてるんだな」という印象は与えるので、それが女性にとって安心材料になることは確かだと思います。

 とはいえ運転ポジションは両ヒジが「へ」の字に曲がるくらいの余裕をもって、ハンドルの9時と3時の位置を持ち、足はブレーキペダルをめいっぱい踏み込んでもヒザが軽く曲がる程度の位置に取るのが安全運転の第一歩です。その上で、リラックスした雰囲気を出せるようにするのが、新・女子ウケ抜群運転ポジションと覚えてくださいね。

 というわけで、「男子たるもの、こうあるべし」という固定概念って、本当にいろいろありますが、時代が変われば見方も変わるものです。未だにこれらに縛られているクルマ男子の皆さん、少しはラクになっていただけたでしょうか。女性たちもぜひ、もっと声をあげて「それは都市伝説ですよ」と知らせてあげてくださいね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

新着情報