ロードノイズが少なく車内での会話やBGMも楽しめた
■篠田英里夏
年に数回雪が降る程度の南関東から出たことがない私にとって、スタッドレスタイヤは縁遠い存在だった。スタッドレスタイヤのイメージというと、ドライ用のタイヤと比べてふにゃふにゃしていたり、車内にロードノイズが響いたりするなど、あまり良い印象がなく、雪が降ったらクルマには乗らないと決めて、これまでスタッドレスタイヤを愛車に履かせたことがなかったのだ。
今回は上司からの指令により、スタッドレスタイヤの勉強を兼ねて取材へ向かうことに。これまで持っていたスタッドレスタイヤのイメージを拭い去ることはできるのか? 確かめたい。
乾先輩と交代し、早速G075を履いた三菱デリカD:5に乗り込み、ドライ路を走り出す。普段大型ミニバンに乗る機会が少ない私、篠田は少し緊張気味。そんな不安を吹き飛ばすべく、助手席で乾先輩が面白い話を振ってくれる。移動中もロードノイズによって遮られることもなく会話が弾んだ。BGMとして流していたラジオも楽しめるほど車内の雑音はほとんど気にならない。
徐々にクルマのサイズ感にも慣れたところで、いよいよワインディングを走行。さすが傾斜45度でも軽快に登っていくデリカD:5、急な坂道もディーゼルのトルクでスイスイ登っていく。タイヤも遅れを取ることなく安定していてしっかりグリップしてくれ、スムースに走行することができた。緩やかなカーブに差し掛かったときにも、減速せずにスッとステアリングを切ると、しっかりとタイヤが地面に接地している感覚があって安心できる。
また、市街地においても車線変更や右左折などでも狙った通りにスッと曲がっていくため、これはサマータイヤで走行しているのではないか、と錯覚してしまうほどだ。後部座席にも乗る機会があったのだが、後部座席でも非常に乗り心地が良く、思ったよりもフワフワしていないことに驚いた。
これなら大勢でウインタースポーツに出かけても、乗員全員が楽しみながら移動できるに違いない。
「イマドキのスタッドレスタイヤってすごい!」というのが、率直な感想だ。ドライで走行してみて思ったよりも乗りやすく、これまでのスタッドレスタイヤのイメージは完全に覆された。
次回は雪道での走行にチャレンジ! 雪上での「iceGUARD SUV G075」の性能をお伝えしたい。
装着タイヤ:YOKOHAMA iceGUARD SUV G075(アイスガード・エスユーヴィ・ジーゼロナナゴ)
サイズラインアップ:175/80R15〜285/45R22(全69サイズ)
試乗車:三菱デリカD:5
装着サイズ:225/55R18(前後)
【詳しくはこちら】
問い合わせ:横浜ゴム株式会社 0120・667・520(受付時間 平日:9:00~17:00)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/iceguard_suvg075/
クロスオーバーSUVなどに乗っている人にはIG60がオススメ!
SUV以外のクルマには冒頭に述べた「iceGUARD 6」が適している。メーカーによるとドライでは G075と同等の性能を持つとのこと。また225/60R17、225/65R17 、225/55R18の3サイズはG075と重複するが、その場合は「雪より氷の上を走る方が多い方」はIG60 、「氷より雪の上を走る方が多い方」はG075 を選ぶと良いそうだ。
YOKOHAMA iceGUARD 6(アイスガード・シックス)
サイズラインアップ:155/65R13〜245/40R20(全113サイズ)
【詳しくはこちら】
問い合わせ:横浜ゴム株式会社 0120・667・520(受付時間 平日:9:00~17:00)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/iceguard_6/