駐車や高速走行に不安がある人も心配無用!
5)ダイハツ「スマートパノラマパーキングアシスト駐車支援システム」
ダイハツ最新のタントやロッキーなどにオプション設定されているスマートパノラマパーキングアシストは、駐車が苦手な人にぴったりの先進装備。これまでもこの種のパーキングアシストはあったものの、いまひとつ使えなかった……という経験のある人でも、ほぼ納得できるアシスト性能を持っている。ディスプレイ画面に、クルマの真上と、バックする方向の画像が表示され、機能がわかりやすいのがポイントで、操作は駐車したい白線(必須)のあるスペースの横で停車し、スイッチを約2秒、長押し。するとクルマが駐車枠を自動で検知し、ディスプレイに表示される駐車枠が正しければ「はい」をタッチ。
すると、ステアリングが自動で動き出し、音声に従ってシフトレバー、アクセル、ブレーキを操作し、言われたままに前進、バックすれば、見事に駐車できるのだ。平面でなく、立体的に駐車を把握できるところと、最新制御によるアシスト精度の高さがポイントだ。もちろん、機能に慣れるための練習は必要だが、駐車が苦手な人にとって非常に便利な先進機能と言える。
6)ACC(アダプティブクルーズコントロール)+レーンキープアシスト
ACCと呼ばれる全車速追従機能付クルーズコントロールとレーンキープアシストの組み合わせも、高速道路の運転に自信がない人にオススメだ。いきなり作動させるのはまずいが、空いた高速道路で作動を確認しつつ、機能を使いこなせるようになれば、ストレスのたまる高速走行もラクラクだ。
機能としては、スイッチをオンにして、車速、先行車との車間距離を設定。すると、80km/hの設定ならその速度以内で、アクセルペダル操作なしで自動運転のように前車に追従。前車がいなければ、設定した80km/hをキープして走ってくれる。車間距離を一定に保つため、うっかり前車にくっつきすぎることはなく、万一の追突も自動ブレーキが働くまでもなく回避できるのだ。
が、ここでのポイントはそこではない。運転になれない人が高速走行すると、下手にアクセルペダルを踏むため、車速が一定せず、前後にゆすられかねない運転になりがちだ。同乗者は、不安で不快で、たまったもんじゃないだろう。しかし、ACCを使いこなせれば、車速は一定、よりスムースな加減速による安定走行になる。同時に、燃費が良くなったりする可能性もあるのだ。
7)リヤクロストラフィックアラート
運転になれた人でも緊張するのが、クルマを頭から駐車場に止め、バックで道路や通路に出るときだ。他車とぶつからないか、慎重に、ノロノロとバックすることになるだろう。が、例えばトヨタのリヤクロストラフィックオートブレーキなどの装着車なら、自車の左右後方から接近する車両を車体後部のレーダーで検知し、接近する車両がいればインジケーターの点灯とブザーで警告してくれるとともに、衝突の危険性がある際は、ブレーキ制御まで働かせてくれるから安心。以前は高級・高額車にしか付いていなかったが、今ではカローラにまで装着されている先進機能のひとつ。
8)ブラインドスポットモニター
いまでは多くのクルマに付いている、自動ブレーキとともに安全運転、接触事故防止に役立つ先進機能が、ブラインドスポットモニターだ。合流、車線変更が苦手、怖いと感じている人も、これがあれば安心・安全。後方から接近してくるクルマを検知し、それでも車線変更しようとすると警告してくれる。ボルボのXC60などは、それでも車線変更の操作を行うと、ステアリング制御で車線内に戻してくれる機能さえある。廉価なモデルでは、マツダ2に、前身のデミオ時代から装備されている(リアクロストラフィックアラート込み)。