走行中のサウンドやコネクティッド技術にもこだわった
また、EVの優れた静粛性をより高めるため、床下バッテリーに遮音壁としての機能を持たせたほか、エンジンやトランスミションの音がないゆえに聞こえる風切り音や小石、砂などの巻き上げ音にも配慮し、室内空間の心地よい静けさを実現した。
ドライバーの自然な運転感覚を大切にし、走行中のサウンドにもこだわった。アクティブサウンドコントロール(ASC)を採用することで、車両の走行状況を感じられる快適なドライビング環境を整え、ドライバーや同乗者に心地よいサウンドを提供する。
ハイブリッドシステムの開発で培った知見を生かしてEVシステム全体の性能向上を図りながら、バッテリーの信頼性にもこだわって開発した。さらに先進のコネクティッド技術を採用し、スマートフォンと連携した高い利便性を実現している。大容量バッテリーを採用したため、ハイブリッド車で培ったモーター、インバーター、ギヤ、バッテリーといった主要装備の効率を最大化。システム全体としての性能向上を図ることで、不自由なく日常の移動が可能な航続距離400kmを確保した。ほかにも、低温、高温下でも正常に動作するようバッテリーに温度調整機能を備えるほか、過充電防止システムや多重監視のセーフティネットにより、高い信頼性を実現する。
さらに最新のコネクティッド技術を採用。専用アプリによるスマートフォンとの連携により、バッテリー残量や走行可能距離表示、充電の必要があるかを確認できる。また、充電完了までの時間を把握できるほか、出発時間い合わせて充電が完了するようタイマーを設定することも可能。さらにエアコンやシートヒーター、デフロスターなどを車外から稼働させることができるなど高い利便性を実現した。
デザイン面ではレクサスのクロスオーバーUXが備えている個性的なデザインや高い機能性はUX300eにも継承され、車両全体での優れたパッケージングを実現している。タフな力強さと俊敏な走りを想起させる大胆かつ洗練されたエクステリアに加えて、優れた空力性能を確保するために専用ホイールや床下空力カバーを新開発した。
インテリアはシフトバイワイヤを採用したセンターコンソールなど、すっきりとしたEVらしい操作系を実現。世界トップレベルの先進安全技術をより早く開発し、より多くのクルマに普及させていくことが重要という考えのもと、予防安全パッケージ「レクサスセーフティシステム+」を採用した。交通事故や事故死傷者のさらなる低減とドライバーの負担軽減を目指したほか、運転支援時にドライバーにとって自然で安心感のある車両挙動を追求する。