交換作業は下抜きと上抜きの2通りが存在
また、交換作業自体は、大きくわけて下抜きと上抜きの2通りがある。下抜きはエンジン下部のオイルパンのドレインボルトを外して、そこからオイルを抜く方法。スタンダードなやり方で、古いオイルがわりときれいに抜けて、オイル漏れのチェックやフィルター交換も一緒にやりやすい。車体の下まわりの点検もセットでできる。反面、ジャッキアップや下に潜り込むことが必要で、ボルトのワッシャー交換もマスト。ボルトの緩みや締めすぎによってネジ山を潰す心配もある。
上抜きは、オイルレベルゲージの穴から、細いノズルを挿入し、ポンプでオイルを吸い出す方法。かつては、ノズルがオイルパンの底まで届かず、吸い残しが多いなどといわれたが、最新のオイルチェンジャーなら、下抜きと同等の量が吸い出せる(下抜きでも、地面との干渉防止のため、ドレインボルトが斜め横についているので、オイルが完全に抜けるわけではない)。最近のクルマは空力なども考慮して、エンジンの下にアンダーパネルがついていて、これを外さないと下からオイルが抜けないクルマも多いので、上抜きで交換するディーラーやショップが増えてきている。
ただし上抜きなら、最新の機材でスキルのあるメカニックにやってもらわないと、吸い残しがでる可能性は大。アルバイトの店員などにはお願いしたくないところ。また機材代が工賃にどう反映しているかも気になるところだが、時間短縮は可能で作業ミスは少ない。下抜きは確実性はあるが、ワッシャー交換やドレインボルトのトルク管理などが重要なので、やっぱり経験のあるメカニックにしか頼みたくない。
このようにそれぞれ一長一短はあるので、交換したいオイルの種類と価格を考えなおかつ実績のあるお店で交換するのが一番だろう。