正午前からはホームコースを使って、この日参加したドライバーやライダー、監督が勢ぞろいするHonda Racing THANKS Ceremonyが行われました。太鼓と三味線が演奏されるなか参加者が次々に登場し、これを迎えるHondaの八郷隆弘社長と握手を交わしたあと、赤じゅうたんの上に並んでいきます。全員が勢ぞろいしたところで八郷社長が挨拶し、ライダーとコンストラクターの2冠を達成したMoto-GPや好調の兆しを見せ始めたF1GPから、惜しくもタイトルを逃したSUPER GTなどの国内レースまでを総括。詰めかけたファンのシーズン中の応援に感謝するとともに、来シーズンは連覇と王座奪回を約束。これに続いて2輪のライダーを代表してワークスチームのLCR HondaカストロールからMoto-GPに参戦しているクラッチロー選手、4輪のドライバーをしてレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングでインディカーを戦っている佐藤琢磨選手の2人が挨拶に立ち、それぞれファンの熱い応援に感謝しているとコメントしていました。
引き続いてロードコースでは、SUPER GT Honda Grand Prixが行われました。これはSUPER GTで活躍してきたHonda NSX-GTによるエキシビジョンレースで、シリーズに参戦した5台に加えて開発車両も登場する6台のHonda NSXが出走。シリーズに参戦した5台は、シリーズ中と同じドライバー・コンビで、開発車両の#99号車にはF1ドライバーのダニール・クビアト選手とインディ500マイルで優勝経験を持つ佐藤琢磨選手という豪華なコンビがドライブする夢の競演となりました。99号車も途中ピットインしてはドライバー交代を行いましたが、シリーズに参戦する5台はピットインしてドライバー交代に加えタイヤ交換も行い、レースの雰囲気は満点でした。
11名のプロライダーがそれぞれの愛機、Moto-GPからスーパーバイク、さらにはモトクロッサーやトライアルバイクまで、さまざまなレーシングバイクを使ってコース上でパフォーマンスを展開するHonda Riders パフォーマンスを挟んで、午後2時前からは7台のスーパーフォーミュラ・マシンによるSUPER FORMULA FINAL BATTLEが行われました。最終戦までドライバーチャンピオンを争っていた山本尚貴選手と着実にポイントを重ねてチームタイトル獲得に貢献した福住仁嶺選手(ともにDOCOMO TEAM DANDELION RACING)の2台を筆頭に計7台のマシンが参加。エキシビジョンであることを忘れさせるようなバトルを繰り広げて観客に、迫力と醍醐味が満載されたスーパーフォーミュラの魅力をアピールしていました。
さらにHonda Racing 60th Anniversaryとして1965年シーズン用のHonda RA272を始めとする5台のF1マシンと66年シーズン用のHonda RC181など4台のグランプリ・ロードレーサーをピットロードに展示。また佐藤琢磨、カル・クラッチロー、小椋 藍の各選手が、88年シーズンに16戦15勝とこの年のF1GPを圧倒したマクラーレンMP4/4・HondaやNSR500、RC213V、NSF250RWなどの名機のデモランを行いました。
グランドスタンド裏のプラザではドライバーや監督によるトークショーが行われ、またハローウッズの特設コースではトライアル・スペシャルが行われるなど朝から晩まで盛り沢山のプログラムが繰り広げられ、ドライバーやライダー、監督とともに、1万7500人のファンはHonda Racing THANKS DAY 2019を楽しんでいました。