日本市場では少数派なパワートレインもネックのひとつか
また、コンパクトSUVカテゴリーの販売状況を見てみると、ホンダ・ヴェゼルとトヨタC-HRの二強状態となっている。ジュークのほかに、このカテゴリーに含まれるのはマツダCX-3となるが、つまり非ハイブリッドのモデルでは太刀打ちできないと見ることができる。
欧州で発表された新型ジュークのパワートレインは1リッター3気筒ターボで、6速MTか7速DCTを組み合わせるというもの。そうしたパワートレインを求める声もあるだろうが、日本市場での商品力を考えると、ダウンサイジングターボとDCTの組み合わせというのは多数派を目指すのは難しいといえるだろう。
C-HRが評価されたことを考えれば、新型ジュークのデザインコンシャスなスタイリングに商品力はあるだろうが、やはり「e-POWER」的なパワートレインを搭載しなければ、日本でのヒットは期待できないといえる。
つまり、パワートレインがダウンサイジングターボだけの設定である限り、2代目ジュークを日本で売るという判断は難しい。将来的に電動化を進めたジュークが登場して日本に導入されるといったこともあるかもしれないが、現時点では新型ジュークは欧州専売モデルという位置づけである。日本では現行型を継続販売することになるだろう。商品力アップを考えると「プロパイロット」を搭載するなどのバージョンアップを期待したいところだ。