軽自動車にも輸入車に似ているモデルが存在!
2)ルノー・トゥインゴとホンダ・トゥデイ
今やNシリーズが破竹の勢いで売れているホンダ。そんなホンダは長らく軽乗用車を販売していない時期があった。その沈黙を破ったのが、1985年に登場した初代トゥデイだったのだ(正確には軽ボンネットバンで商用車登録だが)。
そのデザインを参考にした、と言われているのが、1992年に登場したルノー・トゥインゴ(初代)である。トゥデイと同じくバンパーに食い込んだヘッドライトや、ギリギリまで四隅に配されたタイヤなど、デザインからパッケージングに至るまで同様のエッセンスが散りばめられている。
ただ、バンパーに食い込んだヘッドライトと言うとトゥデイよりも先んじてデビューしていたフィアット・リトモ(1978年デビュー)も存在しているが、トゥデイが参考にしたのかどうか定かではない。
3)フィアットX1/9とトヨタMR2
それまではスーパーカーの代名詞でもあったミッドシップレイアウトを、量産車ベースとすることで庶民にもなんとか手の届くものにしてくれたのが、1972年に登場したフィアットX1/9だった。そして、そこから遅れること12年、日本初の量産ミッドシップ車として誕生したのが初代トヨタMR2だった。
どちらもリトラクタブルヘッドライトを持ち、ミッドシップにエンジンを搭載しているということで、非常に似通ったサイドのシルエットを持っている。じつは成り立ちも似ており、どちらもFFレイアウトの大衆車(X1/9は128、MR2はカローラ)のコンポーネントをそのまま後ろに持ってきたものだったのである。