Seat & Utility:日本専用設計としながら快適な広さを確保
ボディが大きくなった新型カローラ/カローラツーリングは、室内の居住性も高められている。TNGAプラットフォームの採用により低重心化が図られ、シート位置、着座位置ともに従来のカローラに比べて低くなった。室内高の数値自体は新型のほうがやや小さいものの、着座位置が低く、またワイド化によって肩まわり・頭上空間に余裕が生まれ快適性は向上している。
前席の左右間距離も12mmほど広くなり、センターコンソールボックスの横幅もワイドになった。ハイブリッド車のバッテリーを後席の着座位置よりやや前側に配置することで、後席乗員の頭上空間も確保。さらに前席に薄型シートバックのスポーティシートを採用することで、後席足もとの空間も広げている。シートはインテリアのテーマカラーに合わせてブラックを基調とし、W×Bグレードではブラック&ホワイトの2トーン仕様も設定している。
そして、車室内の収納ユーティリティも十分に備える。前席ではドアポケット、コンソールトレイ、コンソールボックス、グローブボックスを装備。後席ではドアグリップにボトルホルダー兼小物入れ、センターアームレスト(グレード別設定)には2個のボトルホルダー、リヤコンソールにも小物収納スペースを装備。USB端子は前席1/後席2の設定だ。
W×Bグレードではホワイトまたはブラックのシートが選べる。センターアームレストにはボトルホルダーを装備。
運転席は6ウェイ、助手席が4ウェイのマニュアル調整式となる。運転席にはシート上下アジャスターを装備する。
コンソール前方にはトレイを設置。写真の車両ではオプションのシートヒーターおよび、おくだけ充電が備わっている。
前席はドアポケットとコンソールにボトルホルダーを配置。サイドブレーキ仕様となるG-X系ではボトルホルダーも専用の形状となる。
コンソールボックスはW×B系ではレザー、1.2Lターボ車を除くW×B系、S系ではスライドアームレスト付きとなる。
コンソールボックス後部にポケットを設けている。充電中のスマートフォンを置くのに重宝するスペースだ。その下には電源を設置。
ドア開口部の高さはセダン/ワゴンとしては標準的なものとなる。ドアはヒンジの位置を工夫することで開閉角度やノッチを最適化。また、開口部のドアトリムの形状も、乗り降りしやすいよう専用設計されている。※寸法は編集部による実測値