
一般ユーザーが混乱しないような統一は図るべき
クルマの機能のなかには、メーカー、車種によって呼び方、使い方が異なるものがある。その1台だけに乗り続けているならあまり問題はないが、買い替え、呼び方、使い方が異なるクルマを複数所有していると少々やっかい。ここではそんなメーカー、車種によって呼び方、使い方が異なる、できれば統一してほしい機能をピックアップしてみたい。
1)先進運転支援機能&ACCの作動速度域
まずは、最近では軽自動車にも採用されてきたACCと呼ばれる前車追従型クルーズコントロール。高速走行、長距離ドライブ、渋滞時に便利な先進運転支援機能だが、渋滞追従するものとしないものがあり、停止後の作動条件、上限速度はまちまちだ。
たとえばホンダ車では、N-BOXやフィット3、ヴェゼルなどは渋滞追従なしで約30~115km/hでの作動。しかし、オデッセイなどは全車速追従型となり、0~135km/hで作動する。トヨタ・カムリなどは0km/hから最高速度まで作動する。デビュー年次やコストの問題などで仕様はさまざまだが、今後は全車、渋滞追従型に統一してほしい。何しろ、ACCにもっともありがたみを感じるのは、高速道路につきものの渋滞時だからである。そして上限速度も高速道路最高速度120km/h時代に合わせてほしい。
また、渋滞追従型ACCを使い慣れている人が、そうでないACCのクルマに乗り、ACCを使って走っているシーンでは、停止までACCが作動していると勘違いして、けっこう危なかったりするのだ。
2)ACCの呼び方
先進運転支援機能の呼び方も、統一してほしいところ。例えば上記のACC(アダプティブクルーズコントロール)。ホンダやフォルクスワーゲンなどは順当にACC=アダプティブクルーズコントロールと呼んでいるが、トヨタやマツダはレーダークルーズコントロール、スバルは全車速追従機能付クルーズコントロール、メルセデスベンツに至ってはアクティブ・ディスタンスアシスト・ディストロニック (自動再発進機能付)と、ACCの存在・機能が分かっていても、それがACCだとすぐにピンとくる人は(オーナーで使いこなしている人は別にして)まずいないだろう。
ちなみにABS、アンチロック・ブレーキシステムは、90年代以前、トヨタが4-ECS、日産が4-WAS、ホンダが4W ALBなどとバラバラな名称だったのだが、90年代以降、ABSに統一された経緯がある。
3)オペレーターサービス
ここ最近、注目されているのが、専用ナビの装着で可能になるオペレーターサービス。マイク、スピーカーを備え、専任オペレーターにボタンひとつでつながり、緊急時はもちろん、クルマの使い方、食事処の案内など、さまざまな要望に応えてくれるサービスだ。しかし、自動車メーカー各社でサービスの内容が異なる。
4)ウインカーレバーの位置
ウインカーレバーの位置は日本と世界では異なる。日本車は右。しかし、輸入車は左。これは規格の違いで、世界のほとんどの国で国際標準化機構=ISO規格を採用し、それがウインカーの位置=左なのである。一方、日本車は日本工業規格のJISを採用し、ウインカーレバーは右に付けること、と規定されている。