バイパス沿いは栄えやすく逆に混雑することも
バイパスは一般道だけでなく、高速道路や有料道路のケースもある。新東名などは、東名高速のバイパスといえるし、名阪国道も名神高速のバイパスとなっている。有料のバイパス、橋などは、建設費の償還が終わると無料になる場合もある。また有料のバイパスでは、現金のみでETCが使えないこともあるので注意が必要だ。
これらのバイパスは、一部が開通している間は、「●●バイパス」と呼ばれているが、全線開通するとバイパス側が新しい本道=現道になり、それまでの本道が旧道として扱われ、国道から県道、市町村道に格下げになることも珍しくない。
そして、バイパスができると、バイパスに沿ってレストランや商業施設、自動車ディーラーなどが新規に開店し、活気のある通りになる一方で、旧道の方はさびれてしまうケースも目立つ。その代わりバイパスの交通量は増えていき、週末や時間帯によっては、流れが悪くなることもしばしば。場合によっては、旧道の方が、裏道として役立つことがあるので面白い。
地域が発展し続けると、旧道、現道(バイパス)に加え、さらなるバイパスが用意されることもあり、一方で山間部などでは、バイパスができたあとの旧道が廃道になることも……。道路にも栄枯盛衰、新陳代謝があるということを覚えておこう。