ロードスターは性能や品質外観などを正常進化させてきた
世界の自動車メーカーは、より高性能に、より上質に、そしてより安全にという方向へ新車開発を行っている。マツダも同様だが、そのなかにロードスターがあることは、マツダにとって重要なことである。同時にまた、それは消費者にとっても有益なことではないだろうか。
たとえば、トヨタ・カローラがいよいよ3ナンバー車となったことで、その性能や品質、また外観の造形など大きく進化した。一方で、50年以上前に大衆車として誕生したことによる、より多くの人の移動を支えるクルマという位置づけは曖昧になった。日本国内には、1960年代に整備が進められた古い道路環境がまだ残されているからだ。
それに対し、軽自動車があればいいではないかとの意見もあるだろう。ただ、これまでカローラを愛用してきた人が軽自動車に割り切れるかどうか、割り切れる人もあれば、できない人もあるだろう。
話がだいぶそれたが、ロードスターが偉大であるかどうかは、現行の4代目を見ると明らかだ。ロードスターも、初代以降、性能や品質、また外観などを正常進化させることで進んできたが、4代目では原点回帰として軽さにこだわり、純粋な運転の楽しさや喜びの追求を目指した。