じつは首都高はブルガリアまで続いていた? 壮大なのにあまり知られていない「アジアハイウェイ・プロジェクト」とは (2/2ページ)

日本にあるアジアハイウェイ「AH1」はブルガリアに続く

 これから建設するものもあるのだが、基本的には今あるものをつなげている部分が多い。しかも、きれいに繋がるわけではないので、途切れていたり、途中フェリーだったりと大雑把なところも多々あり。

 ということで、日本にもアジアハイウェイはあって、AH1。つまりアジアハイウェイ1号線は東京が起点で、福岡まで行ってフェリーで韓国の釜山に渡ってどんどんと進んでいく。ただ、そのまま行くと北朝鮮なので事実上途切れていたりはするが、それを飛び越すと今度は中国を進み、最後はブルガリアの国境手前まで行くという壮大すぎる規模。

 つまり首都高はブルガリアまで続いているのだ……。ちなみにAH1からAH87まであるので、地図上は網の目のようにビッチリ。それもそのはず、アジアのほとんどとなる32カ国が参加して、総延長はなんと約14万2000kmと途方もない距離。ちなみに全線走破した人はいるのか、気になるところではある。

 首都高の環状線などにはAH1という看板も出ていて、見るだけでも「飛んでイスタンブール」じゃないけど、なんだか気分はアジアに飛んだ感じがしてワクワクする。さらに今後も建設計画もあって、認定のための建設規格も定められている。なんとなくコンセプトだけの提唱じゃないところが凄い。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

-

愛車
フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
趣味
レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人
遠藤ミチロウ、岡江久美子

新着情報