詰まった場合はフィルターをパスして流れるバルブが付いている
オイル交換をしないとドロドロの汚れが大量に堆積するのだが、一緒にフィルターの交換(オイル交換2回に対して1回)をしないと、どうなるのだろうか? ドロドロの汚れが溜まるということからすると、詰まったり、最悪の場合は爆発しそうなイメージもある。
まずオイルフィルターの内部は紙製のフィルターが入っていて、かなり細かく折られている。伸ばすと何メートルにもなるほど。この折ってあるのがポイントで、こうすることでフィルターの表面積を稼いで、濾過能力を上げている。ちなみに外したフィルターからチョロチョロと古いオイルが流れ出続けるが、これはフィルターに大量に染み込んでいるからだ。
これほど濾過能力を高めているからこそ、金属粉やスラッジなどの汚れを取り除けるのだが、それだけに詰まりやすいとも言える。もし詰まったらどうなるのか? まず当然のことながら、エンジン内部のオイル経路はそこで遮断されてしまう。つまりエンジン全体にオイルが流れなくなってしまいかねない。
しかし心配は無用。内部のバルブが付いていて、流れなくなった時点で通常の経路はキャンセルされて、フィルターをパスして流れるようになる。ただ、フィルターが詰まるような例はあまり見かけたことがなく、それほどの悪いオイル管理であればフィルターが詰まる以前に、エンジンのどこかで詰まりなどが発生して、別のトラブルが発生している可能性は高いだろう。
オイルフィルターの交換指示は、冒頭で紹介したようにオイル交換2回に1回が基本。オイル交換のインターバル延長に伴って、フィルターの交換時期も伸びているだけに、必ず交換するようにしよう。安いものだけに、そこまでケチって、高い代償というのもつまらないことだ。