もともとクルマに金属製の屋根はなかったがオープンを意識したのは……
3)オープンカー
セダンのルーツを探るのが難しいように、オープンも判断が難しい。ただ金属製の屋根がないというだけなら、最初に紹介した山羽号もタクリー号も、さらに初の量産車であるオートモ号もみんなオープン。もちろんスポーツカーだからではなく、馬車派生だったからというだけ。
オープンドライブを楽しむためのスポーツカーという点では、1935年のダットサン14型ロードスターだろう。全長はたったの2790mmしかないが、2シーターオープンというコンセプトではある。
4)ステーションワゴン
ワゴン自体はけっこう古くて、車名についた初は1949年のダットサンステーションワゴンと思われるが、実質はライトバン。簡単に言ってしまえば、一部の装備と税金などの扱いを変えただけで、実際は商用車だった。このパターンは長く続き、今でもハイエースワゴンなどがあるが、いわゆる欧米流のステーションワゴンは1989年のレガシィが最初。もちろん、商用モデルはない乗用車のみという点で画期的だった。