初めて国産のガソリン車が登場したのは1907年
ひと口にクルマといっても、ジャンルはさまざま。セダンだけでなく、ワゴンやミニバン、SUVなどなど、数は多い。今回はそれらにおいて、日本初のクルマがなんだったのかを見てみよう。
ちなみに国産車初はというと、蒸気自動車では1904年に岡山で作られた山羽式蒸気バス。そしてガソリン車では1907年の吉田式自動車、通称タクリーが最初となる。カール・ベンツの第1号車から約20年後に、量産ではないにしても国産車を作り出したのは驚くべきことだろう。
1)セダン
クルマの基本と言われるだけに、最初のクルマは簡単にわかりそうなものだが、じつは難しかったりする。当初のクルマは馬車から派生したボディ形状なので、いわゆる2ボックス。戦前のトヨダAA型などは当時、セダンと呼んでいたが、後ろにトランクが独立した3ボックスとなると、けっこうあと。
丸くお尻が出っ張っている程度が多くて、はっきりとトランクが独立しているのは、1952年のプリンスAISH-Iあたりが最初となる。
2)ミニバン
乗用扱いの1ボックスではない、乗用専用の箱形バンがミニバンとすると、昨今の車種が消えて無くなってしまう騒動において「ミニバンの先駆者」と呼ばれるエスティマがルーツのように思える。
初代登場は1990年なのでかなり早いが、マツダのMPVが登場したのは半年前のこと。さらに北米向けは1988年から作っており、ダントツに早い。