クルマは超ハイテク化もなぜか進化しない……現代でも変わらず生き残るクルマのアナログ装備7選 (2/2ページ)

命にかかわる装備はあえて複雑化していないものもある

5)ワイパー

 ワイパーでないもので雨天の視界を確保できるようになったら、ノーベル賞ものと言われるが、確かにどんなにクルマが進化しようとも機能は同じだ。シンプルにゆえに故障の可能性も低いというのがあるだろう。一時、マクラーレンが超音波を使った、ワイパー以外の画期的なシステムを開発したと発表していたが、どうなったのだろうか?

6)ブレーキ

 回生ブレーキの普及が進むが、こちらはパッドでローターをつまむのではないので、この点では画期的。ただ、それ以外だと、ディスクブレーキ、ドラムブレーキともに仕組みはまったく変わらず。簡単に言ってしまえば自転車と同じ仕組みで、アナログのまま。一部、電動キャリパーなどは開発されているが、基本的にはアナログで十分で、命に関わる部分だけに、あえて複雑化しないというのが根底にある。

7)ウインカー

 手でレバーを上げたり、下げたりすると、前後横に付いたウインカーが点滅して行きたい方向を示す。文字にしてみると、かなりのアナログ。ベースが人間の意思にあるので、読み取って自動で出すというのが難しいのは当たり前だ。

 と、ここまでザッと見てきたが、エンジン、ミッション(とくにMT)、丸いステアリングなど、よく考えたら昔から変わらないアナログなものはいっぱいある。将来は新しいシステムが登場して消えてしまうのかもしれないが、いまのところはとくに問題もなし。それだけで昔から完成度の高いものだったと言っていいだろう。よく考えたらクルマ自体が、4つのタイヤが前後左右について、転がって移動するという、昔から変わらないアナログなものだったりする。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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