パワーだけでも軽いだけでもダメ! パワーウエイトレシオに優れた国産スポーツモデルTOP5 (2/2ページ)

パワー押しのクルマが多いなか軽量がウリのモデルも

3位:レクサスRC F(3.576 kg/PS)

 レクサスのスポーツクーペであるRC Fをスポーツカーに分類するかどうかは議論もあるだろうが、市販レーシングカーのGT3を設定していることを考慮してスポーツカーとしてランクイン。この数値となったのはカーボンルーフやチタン製マフラーなどによりボディを軽量化したパフォーマンスパッケージのもの。

 標準車は1760kgとなるのでPWR値は「3.659 kg/PS」となる。

4位:日産フェアレディZ NISMO(4.338 kg/PS)

 国産スポーツカーでもっともコストパフォーマンスが高いと玄人筋から評価の高いフェアレディZが4位にランクイン。GT-Rと同じく、エンジンパワーに優るNISMOのスペックで計算した数値だ。

 なお、標準車の車重は1500kg、最高出力は336PSとなるのでPWR値は「4.464kg/PS」となり、5位のシビック タイプRと逆転してしまう。

5位:ホンダ・シビック タイプR(4.344 kg/PS)

 ここまで後輪駆動メインのスーパースポーツがランクインしてきたが、FFでトップとなったのがシビック タイプR。1390kgのボディに320馬力のターボエンジンというパッケージは、かつてPWRがスポーツカーの重要な指標だった時代の理想といえる『軽いボディに、ハイパワーエンジン』の組み合わせだ。

 ちなみに、ランキングでシビック タイプRの下位を見ると、3リッターターボを積むトヨタ・スープラ(オーストリア製だが国産ブランドということで選んだ)や、間もなく生産終了となることが公式アナウンスされているEJ20エンジンを積むスバルWRX STIといったスポーツカーが名を連ねている。

 ブービーメーカーは64馬力の自主規制に縛られるホンダS660。そのほか1tを切るライトウェイトスポーツカーが下位に沈んでいるが、実際の走行では軽いボディはブレーキングに有利だったりするので侮れない。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

愛車
スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
趣味
モトブログを作ること
好きな有名人
菅麻貴子(作詞家)

新着情報