雨の日は異物が道路脇などに溜まることでパンクの確率が高まる
9月、10月と台風による大きな被害が続いているなか、懇意にしているタイヤショップに行ったところ、雨の日や雨の翌日などは、パンクする確率が高くなるという話を聞いた。実際、そのタイヤショップでも雨の日やその翌日にタイヤ修理の依頼が多くなるという。
その理由について、ブリヂストンに訊いてみた。ブリヂストンによると、統計的に雨の日と晴れの日のパンク発生率を比較するデータはないとのことだったが、雨の日や雨上がりにパンクが増えるという話は聞いているとのこと。
その理由についてはふたつ考えられるとし、ひとつは雨水によって、釘やガラス片、金属片、そのほかの異物が流されて轍や道路脇に溜まりやすくなり、それを踏む確率が増えるため。
もうひとつはタイヤと路面、そして異物が雨で濡れることにより、摩擦係数が下がって異物がゴムを切りやすく、あるいは貫通しやすくなるからとのこと。というわけで、雨の日にパンクをする確率が増えるというのは、間違いないようだ。
少しでもパンクのリスクを減らすには、できるだけ道路脇に寄らないで、轍も避けて走るぐらいしか方法はない(轍も道路脇も、水が溜まりやすいところは、滑りやすく、ハイドロプレーニングを起こすリスクもあるので、雨の日は、水が溜まりにくいところを選んで走るのが基本)。
とくに劣化したタイヤはゴムが弱くなっているし、摩耗して溝の浅くなったタイヤは、トレッドのゲージ(ラバーの厚さ)が薄くなっており、よりパンクしやすい状態なので要注意。
雨の日にクルマへ乗ったあとは、ひと通りタイヤ表面を目視で点検し、異物などが刺さっていないか点検しておくと安心だ。もちろん空気圧の点検なども忘れずに。(空気圧が低いとハイドロプレーニングも起きやすいので、雨が降る前の空気圧チェックと残り溝の深さのチェックも重要だ)