アメリカでの電気自動車はやはりテスラが圧倒的人気
ちなみに筆者がレンタカーを運転していて見かけるBEV(純電気自動車)は圧倒的にテスラ車が多い。これも“BEVが地球にやさしいから”といった理由で乗るひとは少ないようで、富裕層がファッション感覚で乗っているケースが多いと聞く。”電気自動車”のテスラだから売れるのではなく、単に「テスラだから売れている」と事情通氏は語ってくれた。地球環境に対する意識が強いカリフォルニアでさえも、BEVを購入してもメリットといえば、せいぜいフリーウェイの優先走行レーンを走る恩典がある程度。
もともと、ハイブリッド車を選んで乗っているひとのなかでも、地球環境にやさしいからというよりは、「ガソリン代を節約できるから」という理由で乗っているひとが多いようである。地球温暖化に懐疑的な認識を持つひとが大統領なので、任期中はエコカーを普及させる施策はまず出てこないだろう。
欧州ではエキセントリックに見えるほど、温室効果ガス排出問題が注目され、若者や環境保護団体が自動車を敵視しているのとは対照的で、相変わらずの”クルマ天国”という印象を南カリフォルニアで強く受けた。