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大型トラックへの衝突被害軽減ブレーキ装備はすでに義務化! それでも装着車が広まらない理由とは (2/2ページ)

大型トラックへの衝突被害軽減ブレーキ装備はすでに義務化! それでも装着車が広まらない理由とは

大型車への安全装備の採用は乗用車以上に効果がある

 トラックやトレーラー、バスなどの大型車は事故を起こすと大規模になりがち。またフロントに出っ張りのないキャブオーバーということもあって、ドライバーの被害も深刻だったりする。そうなると安全装備をということになるのだが、乗用車については昨今、いろいろと話題になっているのでどういったものが付いているのかはわかるが、大型車ともなるとどうなっているのかピンとこない。というか、なにも付いていないのでは? と思ったりもする。

 しかしじつはなにも付いていないどころか、乗用車に先んじていわゆる衝突被害軽減ブレーキの装着が義務化されているのだ。総重量22トン以上の大型トラック、13トン以上のトラクターは2014年11月以降、20トン以上22トン未満は2016年11月以降の新型生産車に装着が義務づけられ、それ以前のモデルでの継続生産車についても、すでに装着が義務づけられている。

 バスも悲惨な事故が起こっていることから同様に義務化が進んでいるが、こちらは少々遅れていて継続生産車まですべて装着されるのは、2021年11月まで待たないといけない状況ではある。ちなみに町中を走る路線バスは、立ち客もいることから突然のブレーキで転倒しないように、義務化は免除されている。

乗用車に先んじて義務化しているのは、国土交通省などに聞いてもやはり悲惨な事故が多いから。逆を言えば、乗用車以上に効果があるともいえ、衝突速度が20km/h下がると、被追突車両の乗員の死亡件数を約9割減らせるというデータもあるほどだ。

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