カローラマニアが北米ドライブに燃費で劣る日産アルティマを選んだ「アメリカならでは」の理由とは? (1/2ページ)

現地の女性との会話でカルチャーショックも

 この時期休暇も兼ねて、アメリカ西海岸のロサンゼルス周辺となる南カリフォルニア地区で10日ほどレンタカーを借りて、気ままにブラブラしている。学生時代の“ぶらり旅”も含めると毎年の定期的なアメリカドライブ旅行は今年でめでたく30周年となった。“休暇も兼ねて”というのは、単にブラブラしているだけでなく、現地在住で現地の新車販売に精通しているひとに会ったり、定点観測しているオートモール(ディーラーが集まっている地域)をまわり、販売現場の様子なども見てリポートをまとめているのである。

 筆者が楽しみにしているのが、すれ違うクルマもほとんどない砂漠のなかの一本道を走ること。国土の狭い日本では道路以外ほぼ人工的な建造物のないところなどはかなり限られているが、ロサンゼルスからなら2時間ほどクルマを走らせれば、そこそこ“何もないところ”に行くことができる。

 筆者が気に入っているのは、ラスベガスを出発し、デスバレーを抜けてリッジクレストという、砂漠のなかにある街まで行くルート。使う道路は“州道”や“ステートハイウェイ”などとは呼ばれているが、対面通行の一般的な道路。しかし制限速度は時速65マイル(約時速104km)ぐらいが一般的で、地元のひとは筆者が時速65マイルでクルーズコントロールを設定して走っているのをガンガン追い抜いていくので、自ずとそれ以上スピードを出していることになる。

 日本でクルマを運転していれば、対面通行で制限速度が時速100kmなどという道路はまずない。砂漠に道路をつくるなどという、並々ならぬ労苦を考えれば、ぜいたくになるが満足のいく舗装状態でもないところも目立ち、そのなかを時速100kmでかっ飛ぶのは異次元空間にいるようなものにも感じられる。

 以前、途中で給油した際にガソリンスタンドの女性に、「目的地までどのぐらいか」と時間を聞いたつもりだったが、距離で返答をもらった。信号もなく渋滞とも縁がない地域なので、目的地までの距離とどのぐらいのスピードで向かうかで到着時間は算出できるのだと妙に納得してしまった。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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