最近のマフラーはステンレス化している!
マフラーというのは大きな消耗品だと、昔からよく言われる。確かに、以前はマフラーが脱落したり、タイコや配管に穴が空いて、爆音になってしまったクルマを見かけたものだが、最近はあまり見かけない。なにか進化というか、変化があったのだろうか。
そもそもマフラーが腐食しやすいのは高温にさらされているから。そこに水が加わるからなおさらだ。なぜ水が発生するかというと、まずそもそも排気ガスには水分が含まれている。さらに排ガスの浄化を行なっている触媒は仕組み上、水が出やすいのだ。
高速道路で急加速しているクルマのマフラーから水がドバドバ出ているのを見かけるが、普段回していないから溜まっていたのが、高速に乗って高回転まで回したために、急に出てきたというのが理由だ。
それでも腐らないのは、まずパイプ部分などをステンレス化しているから。ステンレスというと社外のスポーツマフラーのイメージだが、耐久性アップのため、純正でも採用が進んでいる。
さらに一部車種では水抜きの穴がタイコに付いている場合もある。小さな穴が下部に開いていて、見ているとぽたぽたと水が垂れてくるのが見える。もちろん純正で開いているものなので、車検も問題ない。
このような背景があって、最近では腐りにくくなってきている。しかし、まったく腐らない訳でもなく、気がついたら穴が開いていたというケースが多いのがマフラーの腐食。たまに覗いたり、音の変化にも注意すると被害が拡大する前に発見でき、爆音になる恥ずかしさも回避できる。