なんと冬でも起こる! エアコン完備のクルマの車内が「熱中症」になりやすい理由と対処法 (2/2ページ)

冬であっても窓から日が射すと熱中症の原因に

 そしてガラス張りという点も注目だ。温室状態といってもよく、夏はもちろん、冬でも西日が入り込むとジリジリとした熱さが感じられるが、これによって体に熱が溜まり、ダラダラと汗をかかなくても、水分は少しずつ出ていってしまう。

 子供やお年寄りが熱中症にかかりやすいのは、体の温度調節をしにくいからなのだが、車内というのは環境的に成人でも十分になる可能性があるということはわかるだろう。

 もしかかったら、水分を補給する。その際は、一気に飲むのではなく少しずつ飲む、いわゆる点滴飲みがベスト。またミネラルが多い麦茶やスポーツドリンク、水に少し塩を混ぜたものでもいい。

 そして首筋を冷やすのも、脳を冷やすという点で有効だ。脳は高温になると機能が低下して、体温調節ができなくなり、これも熱中症の原因なので、首筋を冷やすことで脳の温度を下げてやる。その際、氷水だと血管が収縮してしまうので、ぬるい水を使うのがいいとされている。

 とにかく知っておきたいのは、車内というのは熱中症を起こしやすい環境であるということ。それを踏まえたうえで、水分補給やエアコンの調整、日射の遮断などを行なってほしい。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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