まもなく新車で購入できなくなるエンジンも
3)スバル EJ20
惜しまれつつも2019年内でその役目を終えることが正式に発表されたスバルのEJ20型エンジン。もともとは89年1月登場の初代レガシィに搭載されており、前もって生産されていた部分もカウントすれば昭和、平成、令和と3つの時代をまたいだ長寿エンジンとも言えるだろう。
と言ってもその実力は未だに一線級。2リッターとそこまで大きくない排気量ながら、現行型WRX STIでは308馬力を発生。限定車としてリリースされたインプレッサS204では320馬力を発生していた。未だに多くのファンを抱えるEJ20もまた歴史に残る名機と言えるだろう。
4)日産 VR30DDTT
往年の名エンジンばかりを紹介してきたが、ここで最新のものもひとつ紹介したい。それが先日マイナーチェンジされたスカイラインに搭載されたVR30DDTT型エンジンである。VRと聞くとGT-Rに搭載されているVR38DETT型エンジンとの関係が気になるところだが、名前以外に共通点はほぼないというのが正直なところ。
しかし、400Rに搭載されたものでは405馬力を発生するという、市販車に搭載されるエンジンとしては異例のハイチューンエンジンにもかかわらず、当然ながら渋滞路でノロノロ走行を続けてもグズる気配すらないというのはさすがの一言。恐らく純然たるガソリンエンジンでこういったエンジンは最後になるだろうから、これも歴史に名を残すエンジンとなるに違いない。