もはや設定自体がないオプションも
オプションには、メーカーの組立工場で装着されるメーカーオプションと、販売店や物流センターで組み付けられるディーラーオプションがある。メーカーオプションには、サイド&カーテンエアバッグやサンルーフのような後付けの難しい装備が多く、ディーラーオプションはカーナビや小物類が中心だ。
そしてオプションも時代に応じて変化する。ここでは絶滅しそうなディーラーオプションを取り上げたい。
1)レースの白いシートカバー
まず採用車種が減ったのは、レースの白いシートカバーだ。ユーザーの年齢が高かったり、法人が購入する機会のあるトヨタ・プリウスなどは今でも用意するが、ユーザーの年齢層が若いホンダN-BOXなどでは選べない。ホンダカーズ(ホンダの販売店)は以下のように説明した。
「昔定番だった白いシートカバーは、今はほとんど見られない。シート全体を覆う本革風のシートカバー、あるいは汚れが付きにくい防水加工を施したシートカバーに変化してきた」という。
2)愛車セット
以前は毛バタキやワックスなどをセットにして、ボックスの中に納めた愛車セットがあった。これも最近は見られない。トヨペット店によると「今はボディコーティングが主流になり、毛バタキはほとんど使われない。取り寄せることは可能だが、この数年間、販売していない。
ボディコーティングを扱うようになってから、ワックスなどを含めて、お客様が自分で行うボディケア用品は需要が減った。欲しいお客様は、ディーラーではなく量販店で購入されている」という。