真面目にクルマを運転しているだけなのに! 違反じゃないのに大惨事を招く可能性のあるポイント6選 (2/2ページ)

キャラクターグッズやアクセサリーにも気をつけたい

4)トンネル内でサングラスを着用し続ける

 続いては、日差しの眩しさを和らげたり、紫外線を防止したりするのに欠かせないサングラス。運転中はなるべくグレーやブラウンなど薄めの色のレンズか、偏光レンズのものが適していると思いますが、なかには真っ黒なレンズを愛用している方もいますよね。もちろん、それが危険ということはないのですが、トンネルに入って周囲が暗くなっても、いちいちサングラスを外すのが面倒でそのまま運転している人を見かけます。

 いくらトンネル内に照明があっても、ヘッドライトで照らしていても、真っ黒なサングラスをかけたままトンネル内を運転すると視認性はかなり悪くなります。無灯火で走ってくるクルマや黒っぽい服を着た歩行者など、見落としやすくなって危険なので、面倒でもトンネルに入ったらサングラスは外しましょう。

5)ダッシュボードの助手席側まで全体を覆ってしまう

 さて、大好きなマスコットなどで車内を飾るのが趣味という人や、物が車内にあふれている人に注意してもらいたいのが、助手席側のダッシュボードの上にまで物を置いてしまうことです。よく、フカフカのマットを敷いて人形などを置いているクルマも見かけますが、それも要注意。

 なぜなら、近年のクルマはそこにエアバッグが格納されており、万が一衝突したときには瞬時にそこからエアバッグが飛び出して、助手席の人の身を守ってくれます。そのときは当然ながら、ダッシュボードの上に置いてある物は飛び散り、助手席の人の顔や身体にぶつかる可能性も大いにあります。せっかく助かったのに、飛び散った物のおかげで怪我をした、なんてことになったらとんでもないですよね。ダッシュボードをよく見ると「エアバッグ」の文字があるはずですので、そこには物を置かないようにしましょう。

6)ゴツゴツしたアクセサリーを身につけたまま運転しない

 最後に、万が一のときに危険につながるかもしれない行為をもうひとつ。それが、指輪やネックレスなど、硬くてゴツいアクセサリーをつけて運転することです。近年のクルマの多くには「シートベルトプリテンショナー」といって、衝突などで強い衝撃を受けたことを感知すると、瞬時にシートベルトを巻き取ってたわみをなくし、乗員の拘束力を高める装置が搭載されています。その時に、硬くてゴツいネックレスが身体に押し付けられたりしたら……。

 また、衝撃で手がどこに動かされるかもわからず、指輪で顔などに傷をつけてしまう可能性がないとも言えません。運転中には、ゴツいアクセサリーは外しておく方が安全だと思います。

 というわけで、ご紹介した6つの行為は、道路交通法にはまったくもって抵触することのないものですが、知らず知らずのうちに危険のモトを作ってしまっている行為ではあります。運転中には何が起こるかわからないので、できるだけそんな危険要素は取り除いておきたいですよね。普段からぜひ、注意してみてくださいね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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