バカ売れN-BOXにタントは万人に最適な神軽自動車じゃない! スーパーハイトワゴンを買うべきでないケースとは (2/2ページ)

自分の使い方に合っているかどうかが最大のポイント

3)初心者や運転が苦手な人

 続いて、初心者や運転が苦手な人にもスーパーハイトワゴンはあまりオススメではありません。軽自動車はボディサイズに規定があるので、どれを選んでも取り回しに難儀するほど運転しにくいモデルはないですが、まだ運転に慣れていない人や苦手な人には、ちょっと注意したいポイントもあります。天井が高く室内空間が広大な分、後方視界がとても遠く感じて、車庫入れでバックをする際や縦列駐車をする際などに、車両感覚がつかみにくく感じる場合があるのです。

 前方視界も、スーパーハイトワゴンの多くはボンネットが短く、運転席のすぐ目の前でストンと裁ち落としたデザイン。通常は運転席からボンネットの両端が見えることで、車幅がどこまでなのかが掴みやすくなりますから、慣れるまでは不安を感じるかもしれません。そのあたりは、購入前にちゃんと試乗をしてチェックして欲しいところです。

4)大きな荷物を積む機会が少ない

 最後にもう1つ、買うべきでないケースは、大きな荷物を積む機会が少なく、普段はサッと荷物の出し入れをしたいという人。スーパーハイトワゴンはボディの全高が高いので、リヤゲートも巨大になります。自転車などを頻繁に積むのであれば、大きな開口部が取れるので便利になりますが、それと引き換えに開け閉めする操作がけっこう重いことと、開けたときにリヤゲートが大きく張り出すのでスペースを取ることが弱点です。

 バッグ1つ、買い物袋1つを出し入れするたびに、巨大なリヤゲートを開け閉めするのはちょっとストレス。なので、それならばもう少し小さな軽自動車を選んだほうが良いのではないかと思います。

 というわけで、大人気のスーパーハイトワゴン軽も、決してすべての人にピタリとちょうどいいわけではないんですね。大は小を兼ねると言いますが、そうではないケースもありますので、やはり購入前に自分の使い方に合うかどうか、しっかり検討することが大事です。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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