速さと燃費で勝負するエコカーカップ! 富士スピードウェイ初体験の女性新人編集部員がいきなり挑戦 (2/3ページ)

軽自動車からスポーツカーまで、幅広い車種のエントリーがある

 当日は朝に車検を済ませてブリーフィングが行われる。ここで危険なポイントや掲示旗の確認などが行われた。解散後、エンジョイ60のグリッド順をクジで決めるというので、私がCARトップの命運をかけて引いてみる。結果は後ろから2番目の56番……私篠田は運すら味方しないようだ……。

 こうしているうちにチャレンジ180の予選が始まった。予選では全開走行が認められており、決勝のグリッド順も決まる大切なセッション。ここは俊治さんに託し、見守るしかない。しかし、周囲はルノー・メガーヌRS、トヨタ86、スバルWRX STIなど、とてもノーマルのプリウスでは太刀打ちできなさそうな強者ばかり。そうはいってもさすがはレース狂いを自認する俊治さん! 総合38位につけた。

 予選は2回に分けて行われたのだが、別グループだったメルセデス・ベンツAMG GTが圧倒的な速さでポールポジションを獲得している。このクルマ、いわゆるスーパースポーツに分類されるようなモデルだ。

 その後実施されたチャレンジ60の練習走行では初回参加の2人が行い、ペース感覚をなんとか掴んだところで、いよいよ決勝レース! まずはチャレンジ180から実施された。コースインした後に燃費計がリセットされていることを確認し、いよいよスタートだ。

 4人中2人がこのレースに長く出ているため、経験豊富なベテランと初参加の新人が入れ替えで1時間ずつ、残りの1時間をベテラン2人が入れ替えて走ることになった。前日の練習走行と合わせて何周も走り、ある程度コースやペースは叩き込んだはず。それでも状況は毎回変わるのがレースで、思い通り走れることはほぼないと言って良い。予選では参加車両同士の接触もあり、もしクルマをぶつけてしまったら……と、私篠田にも緊張が走る。

 前半組のレースを見ていると、いつの間にかお昼時に。腹が減ってはなんとやら……ということで、先着順で無料配布されるとん汁をもらい、お腹をある程度満たしたところで、いよいよ出番がやってきた。

 決勝での雰囲気を知る意味でも、あとで運転するほうを選択し、まずは助手席でサポートを行った。タイムの読み上げだけではなく、その間にライン取りや遅いクルマの抜き方、ペース配分の最終確認も行い、万全の状態になったところでチェンジ!

 クルマにはコースマップやタイムがすぐに見られるよう工夫にしていたことや、実際に自分が運転する際にも隣に乗ってもらえているという安心感がある。そのおかげか思ったほど緊張することなく走ることができた。

 速度は確かにそんなに速くはなく、コース幅も広いため、そこまで危ないという場面はなかった。それでも第1コーナーやシケインと呼ばれる急カーブが連続する場所ではスキール音を鳴らしっぱなし。慣れている人からしたら、おそらく意味がわからないと言われるであろうライン取り、他車を抜かすタイミングや場所など、反省点を挙げればきりがない。それでもペースをなるべく守りながら燃費を上げていき、無事にバトンタッチ。

 チャレンジ180でのレース順位は33位とイマイチだったものの、速さと燃費での総合順位は9位。じつは規定タイムよりも速く走ったことによるペナルティポイントが入ってしまったのだが、まずまずの結果だろう。


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