アラフォー&アラフィフが熱狂したスポーツモデルに乗れる
クルマ好きの人が多い、アラフォー、アラフィフの人は昭和生まれなわけだが、昭和は軽く30年以上前のハナシ。今年30歳のテニスの錦織圭や体操の内村航平がオギャーと生まれる前なのでずいぶん昔……。人間だって中高年になるぐらいなどで、昭和のクルマともなれば当然相当疲れているわけだが、技術も景気も右肩上がりの順調な時代だっただけに、独創的で個性の光るクルマも多かった。
そんな昭和車のなかで、予算100円で手に入る昭和車らしいクルマをいくつかピックアップしてみよう。
1)いすゞ・ピアッツァ
1993年にSUV以外の乗用車の自社開発・生産から手を引いてしまったいすゞだが、商業者がメインで乗用車は少数だったからこそ、趣味性の強い面白味のあるクルマ作りが特徴だった。
その代表格が、1981年デビューの初代ピアッツァ。一番の特徴は美しいボディ。あの名車いすゞ117クーペを担当した巨匠、ジウジアーロがデザインし、現在の多機能ステアリングスイッチのルーツともいえる、『サテライト式コックピット』を国産車で初めて採用。
走りの方は、FRのジェミニのシャシーを引き継いだので、さほどといえばさほどだったが、「イルムシャー」や「ハンドリング・バイ・ロータス」などのチューニング版は魅力的だった。中古車相場は、ちょうど100万円前後。
2)トヨタMR2(AW11)
国産車初のミッドシップスポーツ、初代MR2=AW11。ライトウエイトのミッドシップといえば、ロータスヨーロッパやフィアットX1/9のような、ノーズが尖った楔形というイメージだったのに、やけに背が高くてカッコ悪いと思ったクルマだったが……。しかし、軽くて安くて運動性能は高かったので、ジムカーナなどでは大活躍。
AE86などと同じ1.6リッターの4A-Gエンジンを搭載し、NAだけでなくスーパーチャージャー仕様もあった。中古車の平均価格は75万円ぐらいだ。