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クルマによってタコメーターの数字が異なる! 「回るエンジン」と「回らない」エンジンの違いとは (2/2ページ)

クルマによってタコメーターの数字が異なる! 「回るエンジン」と「回らない」エンジンの違いとは

エンジンのピストンには限界速度がある

 エンジン回転数の限界は、ピストンが往復運動をする際の速度と関係する。その速度はどのように導き出されるかというと、ピストンストロークによる。

 エンジンのピストンは、上死点と下死点で速度がゼロになり、ストロークの中間で最高速になる。たとえば排気量2000ccの直列4気筒エンジンであれば、1気筒の排気量は500ccとなり、ボア(燃焼室径)×ストローク(ピストン往復距離)が、約86mmだとすると、これをスクエア(四角)と呼ぶ。これよりボアが小さくストロークが長い場合はロングストローク、逆にボアが大きくストロークが短い場合はショートストロークのエンジンといわれる。以上のように、エンジン排気量が同じでも、ボア×ストロークの設計の異なるエンジンが存在するのだ。

ところで、そのピストン速度は25m/秒(時速90km)が限界といわれている。スーパーカーやレース用エンジンではそれを上まわる例がないわけではないが、ここが一つの基準といえる。25m/秒をストロークから換算すると、上記のスクエアストロークの86mmを例に導き出すと、290mm/秒で、1分に換算すると60を掛けるので、17400mm/分になる。そしてエンジン回転は、ピストンが往復して1回転となるので、2で割り算すると8720回転/分という数字が導き出せる。これが、排気量2000ccで直列4気筒エンジンの、スクエアストロークでの計算上の限界回転数だ。

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