最新のエンジンでも将来的には漏れが発生する可能性も!
エンジンやミッション、デフというのは機械である以上、劣化していくもの。摩耗などが劣化症状の代表的なものだが、オイル漏れというのは目に見える劣化のひとつだ。おそらくだが、オイル漏れは避けて通れないもので、現在最新のエンジンも将来的に漏れが発生する可能性は高い。しかし、なぜオイル漏れは起こるのだろうか。
1)ガスケットの劣化
名称に厳密な違いはないが、この場合はシート状のものを指す。金属部品同士を組み合わせるとき、そのままだと厳密にいうとすき間があるので、ガスケットを挟み込んでその隙間を埋める。そうすることでオイルが漏れなくなるのだが、問題はガスケットの素材。繊維や紙製が多く、長い目で見ると劣化するものがほとんど。
エンジンヘッド用にメタル製ガスケットもあるが、純正では採用していない。コストにも関わるので純正とはいえ、簡素なのが基本だ。オイル漏れの際に直すにはガスケットを張り替えるしかないが、交換が簡単な部分が多いのは救い。
2)ゴムシールの劣化
筒状のパーツを止める場合は、Oリングと呼ばれるゴム製のリングを入れるが、耐油性があるとはいえ、ゴムだけにやはり劣化してくる。