N-BOXはファンがファンを増やしている!
N-BOXに関してはライバルメーカーも同じような装備を備えたモデルを投入しているにもかかわらず、なかなかその差を埋めることができない。直接的なライバルとなるスズキ・スペーシアやダイハツ・タントのほうが後発車であり、機能も性能も勝るとも劣らない実力をもっているのに、だ。
じつはN-BOXを新たに購入するユーザーの多くが、友人知人などの口コミによって車種を決定していると言われている。つまり、周囲にいるN-BOXユーザーが新たなN-BOXユーザーを生んでいる形なのだ。そして従来型のN-BOXを購入したユーザーはN-BOXの良さを充分わかっているため、次に乗り換えるときも新型N-BOXを購入する率が高いというわけだ。
なお、一般ユーザーがクルマを購入するときにもっとも参考にするのが知人や友人、家族など近しい人物であり、残念ながら自動車評論家など専門家のインプレッションを参考にする率は低いと言われている。ひと昔前まで多くのユーザーがカローラを買い、マークIIにステップアップしてクラウンを目標にする、というルートが確立していたのも、周りの影響を受けやすい日本人らしい現象だったのかもしれない。