内装色にもこだわりを見せる
各エンジンの最上級グレード「Lパッケージ」はリッチブラウン色のインパネ天面・アームレストを採用し、ブラックまたはホワイトの本革シートを設定。それ以外のグレードにはネイビーブルー色のインパネ天面・アームレストを採用し、ブラックまたはグレージュのファブリックシートを用意している。
初代CX-5以降の多くのマツダ車でLパッケージまたは特別仕様車を除き、ブラック以外の内装色が設定されなかったため、インテリアカラーにもこだわりたいユーザーには朗報だろう。
そのほか、マツダ3からの装備としては、予防安全技術「i-アクティブセンス」として、前進時に側方の死角から接近する車両を検知し警告する「前側方接近車両検知(FCTA)」を最廉価グレード「20S」以外、高速道路での渋滞時などに加減速と操舵をアシストする「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)」を各エンジンの「プロアクティブ/ツーリングセレクション」グレード以上に標準装備。ドライバーの状態を赤外線のカメラとLEDで監視し居眠りや脇見を検知・警告する「ドライバー・モニタリング」を全車にオプション設定している。
また、音の大きさ・方向・時間変化に着目しスピーカーレイアウトを決定した8スピーカーのオーディオシステム「マツダ・ハーモニック・アコースティックス」を全車標準装備し、12スピーカーの「ボーズサウンドシステム」を最廉価グレード「20S」以外にオプション設定。車載通信機を全車に搭載し、D-Call Netやオペーレーターサービス、専用スマートフォンアプリ「MyMazda」を利用可能な「コネクティッドサービス」に対応した。
車両本体価格も「CX-3とCX-5の間」に収まるポジション。同じグレード同士で比較すると、2Lガソリン車に対し1.8Lディーゼル車は税別25万円、1.8Lディーゼル車に対し「スカイアクティブX」搭載車は税別37万1000円高く、FF車に対し4WD車は税別21万5000円高い。
コストパフォーマンスの2Lガソリン車か、燃費・燃料代とトルクが魅力の1.8Lディーゼル車か、最先端の技術を堪能できる「スカイアクティブX」搭載車か、購入するとなれば大いに頭を悩ませることになりそうだ。
このCX-30が、美しいデザインと必要充分な室内空間、取り回しの良さを兼ね備えているのは間違いない。さらに走りもマツダが主張する通りであれば、まさしく才色兼備の完璧超人。大ヒット作となる可能性は極めて高い。