機能を追加するなど安全装備も仕様変更に
「クロスター」はこれをベースとしながらも、フロントバンパーとグリルは独自のデザインで、さらに前後ロアスポイラー、フロントフォグランプ、サイドシルガーニッシュ、ルーフレール、専用アルミホイールも装着。ライセンスガーニッシュをダーククローム、ドアミラーおよびドアハンドルをシルバー仕上げとすることで、さりげなくSUVテイストを盛り込んでいるのがポイントだ。
内外装色の設定は、従来は6or7人乗りの「フリード」と5人乗りの「フリード+」とで分けられていたが、今回のマイナーチェンジからは標準仕様と「クロスター」とで設定を分けて差別化される。
ボディカラーは新開発色の「シーグラスブルー・パール」と「プレミアムクリスタルオレンジ・メタリック2」の2色を含む全9色となるが、「ルナシルバー・メタリック」と「ミッドナイトブルービーム・メタリック」は標準仕様のみとなる。
内装色は、明るいベージュをイメージカラーとしていた従来型から一転して、落ち着いた色味に統一した構成に。標準仕様は織物シート地のモカ内装を標準装備とし、織物&合成皮革「プライムスムース」シート地のブラック内装をオプション設定。
「クロスター」は柄やステッチ色が専用となる、織物&プライムスムースシート地のブラック内装のみが用意される。
単眼カメラとミリ波レーダーによる先進運転支援システム(ADAS)「ホンダセンシング」は、ハードウェアに変更はないものの「後方誤発進抑制機能」が追加されたほか、「標識認識機能」が英語併記の止まれ標識に対応。アダプティブクルーズコントロールの加減速制御も、より自然となるよう見直された。
極めてアバンギャルドな内外装を採用するトヨタ・シエンタに対し、フリードは今回のマイナーチェンジで内外装と走りの洗練度を高めつつ、「クロスター」という新たな個性派を加えることで、この強力なライバルに再度挑んでいく。コンパクトミニバンユーザーにとっては選択肢が広がり、より満足できる1台が選びやすくなりそうだ。