クルマは単なる道具じゃないから味も大切
何事も進化するのはすばらしい。携帯電話だって、ガラケーに戻れるかというと無理だし、ネットのない社会なんて想像もつきはしない。ただ、それを踏まえつつ、あえて言わせてもらうと、クルマの場合はなんだかさびしいところもある。燃費もよくなり、安全性も向上したりと、進化して便利になるのは大歓迎。ただ、アナログなものも残っていてほしいのも事実で、それはクルマというのは嗜好品的な要素が大いにあるからだろう。令和、そして21世紀に残してほしい装備を今回はまとめてみた。
1)アナログメーター
デジタルバンザイなところもあったし、要はイラストのグラフィックメーターも素敵。でも、針が動くメーターの安心感はかなりのもの。もちろんタコメーターも廃止せずに、スピードメーターとともに回ってほしい。
2)サブメーター
その昔は、インパネに小さなメーターがずらりと並ぶのをメーカーも7連メーター採用などといってアピールしたものである。そんなにあるのか? と思うかもしれないが、時計や水温、燃料計といった今でもお馴染みのもの以外にも、電圧、電流、油圧も純正で付いていたものだ。そこまでいかなくても、水温や燃料ぐらいはアナログで数値が針で示されるものがいい。
3)ハンドブレーキ
サイドブレーキではなく、最近めっきり言わなくなったハンドブレーキ。効果は同じだったり、電動だと緊急停止機能が付加できるのは承知なうえで、やっぱりカリカリと手で引きたいもの。
4)キー
VWが比較的最近まで採用していたが、乗用車では世界的にほぼ電子化。便利だし、セキュリティ的にもいいのはわかるが、差し込んで回して始動というのは、懐かしいというか、クルマ好きなら儀式として楽しみたいところ。
5)クラッチ&シフト
これはいい尽くされているが、クラッチ踏んで、シフトを操作。つまりMTはやっぱり残ってほしいものの代表格だ。