エンジンが暖まりオイルが循環した状態なので問題ない
結論から言ってしまうと、現在のアイドリングストップ機能でエンジン内部にダメージが入る可能性は非常に低いと言える。
エンジン始動時にエンジン内部にダメージが入りやすいというのはあくまで冷間時や、長時間エンジンをかけずに置いておいた状態でエンジン内部のオイルがほとんどオイルパンに落ち切ってしまった状態での話。つまり、エンジン内部を潤滑するオイルの油膜が仕事をしない状況下に限った話なのである。
一方のアイドリングストップは長くても数分間。それ以上になるとエアコンや電装品の関係もあってアイドリングストップが解除されるため、エンジン内部の油膜が切れるほどの時間ではない。もちろんエンジンが冷えている状態ではアイドリングストップをしないようになっているため、エンジンが暖まる前に停止と始動を繰り返すということも無いようにキッチリ制御されているのだ。また最近はアイドリングストップからの復帰にセルモーターを使用しないタイプも増えているため、セルモーターへの負担もほとんどないと言えるだろう。
とはいえ、渋滞時に停止と始動を繰り返されるとうっとうしいと考える方もいらっしゃるだろう。そのときは遠慮なく「アイドリングストップキャンセルスイッチ」を押して、機能をストップしてしまうことも選択肢のひとつ。現状アイドリングストップは義務付けられている機能ではないため、ケースバイケースで使い分けることも大いにアリなのである。