フォーマルウェアにも使用される黒は無難で汎用性も高い
自治体の首長や公的機関が業務に使用する公用車や企業の重役クラスが利用する社用車、そしてハイヤーなどのボディカラーが、ほとんど「黒」一択なのはなぜなのか。
まず、都内でハイヤーの運転手を務めているドライバーに訊いてみた。
「うちの会社のハイヤーは全車が黒いボディです。ハイヤー=黒というイメージが定着していますし、実際に黒を指定してくるお客さんも多いようです。黒が好まれるのは、フォーマルウェアが黒であるのと同じように、格調が高く、公式の場に出かけていくのに都合がいいからでしょう」とのこと。
たしかに各種のセレモニーや記念式典、授賞式や結婚式、追悼式、歓迎会や祝賀会、その他のパーティーや式典に出席するときのことを考えると、重厚感ある黒のボディが一番無難で汎用性が高いといえる。
このドライバー氏のいうとおり、公用車=フォーマルウェアと考えると、ボディカラーがほとんど黒に統一されていることに合点がいく。