ラインアップの半数以上でMT車を用意する希有なメーカーも!
今となっては少数派となりつつある3ペダルMT車。確かに2ペダル車のほうがさまざまなシチュエーションでドライバーへの負担も少ないし、本格的なスポーツモデルであれば2ペダルMTの方が速いという事実もある。しかし、そういう理屈を抜きにしてもクラッチペダルを踏んで変速したいんだ! という人も一定数いるのもまた事実。
そこで今回は2019年8月25日現在、日本で購入できる国産車の中からMT車の設定がある車種をピックアップし、どのメーカーがMT率が高いのかを調べてみた。
なお、今回は商用車は除外し、トヨタ・ヴィッツとヴィッツGR、スバルWRX S4とWRX STIなどベースが共通な車種は1車種としてカウントしている。スズキ・ジムニーとジムニーシエラは軽自動車と登録車ということで別カウントとした。また、教習車など特殊用途の車両もノーカウントとした。
1位 マツダ 58.3%(12車種中)
MAZDA2/MAZDA3/MAZDA6/CX-3/CX-5/ロードスター/キャロル
圧倒的なMT比率を誇るのがマツダ。ラインアップの半数以上にMTの設定があり、軽自動車のキャロルからコンパクトカーのMAZDA2、SUVのCX-5、スポーツカーのロードスターと全方位にMTを設定しているのは驚きだ。
2位 スズキ 37.5%(16車種中)
アルト/ジムニー/ハスラー/ワゴンR/ジムニーシエラ/スイフト
実用的な軽自動車~コンパクトカーを多く擁すスズキ。趣味性の強いアルトワークスやスイフトスポーツ、ジムニーなどはもちろん、素のアルトやスイフト、ワゴンRにもMTを設定し、MT車でないと乗れないという一般ユーザーへの配慮もなされている。
3位 スバル 16.7%(12車種中)
WRX/BRZ
コアなファンが多い印象のあるスバルだが、じつはMT車はWRX STIとBRZというスポーツモデルのみ。そういった意味では硬派なユーザーにマッチするとも言えるが、実用車にMTがなくなってしまったことを惜しむ声も少なくないようだ。
4位 ホンダ 15%(20車種中)
フィット/シビック/S660
スポーツモデルの多いイメージのあるホンダだが、人気のスポーツモデルはすでに絶版車となっており、新車で購入できるMT車はシビックタイプRとシビックハッチバック、フィットRSとS660のみとなっている。なお、NA高回転型は過去の話で、現在のMT車はすべてターボモデルとなる。