【素朴なギモン】なぜ日本のパトカーにはトヨタ・クラウンが多いのか? (2/2ページ)

クラウンは唯一パトカー専用グレードを用意する車種!

 それはクラウンがパトカー専用のグレードを用意しているからなのだ。当然ながらパトカーは国費や県費などで購入されることとなり、購入に際しては各メーカーからの入札形式で決定される。

 当然、パトカーにはパトカー専用の装備も備わるため、専用グレードを持たないメーカーの車種の場合、プラスアルファで専用装備の架装費用も見なくてはならない。

 一方、カタログモデルとしてパトカー仕様が用意されているクラウンであれば、そのプラスアルファは最小限で抑えられるというわけで、結果的に入札価格も抑えることができるという仕組みなのである。そして、現在パトカー専用グレードを持つ車種はクラウンのみであり、他メーカーには存在していないのだ。

 ちなみに、クラウン自体はすでに15代目となる220系が市販されているが、クラウンパトロールカーは3世代前から慣例的に後期型にマイナーチェンジした時点でパトカー専用グレードが追加されており、前期型のパトカー専用グレードは存在していない。

 これについて公式な理由はアナウンスされていないが、フルモデルチェンジしたばかりのモデルをパトカーにした際に初期不良などがあってはならないということで、ある程度熟成の進んだ後期型になったタイミングでパトカー仕様を設定しているのかもしれない。

 なお、一時期大量に警察車両として導入されたスズキ キザシも警察車両専用の装備を持ったグレードが用意されていたが、こちらはいわゆる捜査車両として導入されており、基本的には交通取り締まりに従事することはない(もちろん目に余る交通違反に対してはその限りではない)。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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長距離ドライブ
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